最近の患者さんを診ていて咬み締めが激しい方が多いのに今更ながら感じられます。


この「咬み締め」とは食事時以外の日常において上下の歯を「きりきり」と摺り合わせたりぐっと咬み込んでいる時間が非常に長いことを言います。
確かに思いものを持ち上げるときや何かに集中しているときなどは無意識のうちに食いしばることは誰でも覚えがあることだとは思います。
ただし、ボーとしていたりしているときなどにおいては決して上下の歯は当たってはいけないのですが、悪習癖で力任せに咬んでいるのです。
これはストレスの発散という意味では有効な方法なのですが歯にとってはたまったものではありません。
この結果として必要以上の力が長時間はに加わることによって本来細菌によって誘発されるとしている歯槽膿漏と同じ歯槽骨の吸収ということになります。
ひどい場合ですとこの咬み締めが原因で20代にもかかわらず正常に比べて半分ほど歯槽骨が溶けているケースがあります。
それならば咬まないように誘導すればいいじゃないかということなのですが一度身に付いた習慣はなかなか思うように改善できないのです。
しかしそんなことをいっているうちに歯槽骨はどんどん溶けだしてしまいます。
ケースによっては歯科医院において歯同士を連結させて咬む力を他の歯に分散させる方法。
日常出来る対策としては柔らかいタイプのマウスピースを付ける、腕時計に10分ごとにアラームをなるように設定してなったときに意識的に咬むのを辞める等方法があります。
思い当たる方はぜひ実践してみてください