2005年02月22日

銀色で金属の詰め物か歯の色の詰め物か

少し削っただけなのに笑ったときに見えるところに銀色の詰め物を入れられてしまったということが患者サイドの不満としてあります。

生活歯に詰める場合のそれぞれの長所短所として

◇レジン充填(歯と同じ色の詰め物)

長所
1.笑っても目立たないため歯との色の差が当分の間は気にならない
2.治療時間は比較的長いが一回の来院治療だけで終わる
3.技工料がかからないためコストパフォーマンスがよい(歯医者サイド)
4.患者受けがよい
5.金属アレルギーに関係しない

短所
1.多孔性のため細菌が繁殖しやすく虫歯になりやすい
2.同じ理由で口臭の原因となることがある
3.歯と歯の間隔の調整がしにくい
4.柔らかいので摩耗に耐えられず減ってくる
5.治療後3年ほどすると変色して汚く見える

◇インレー(銀色のはめ込み式の金属)

長所
1.虫歯になりにくい
2.歯と歯の間隔の調整ができるため食べ物が挟まらないようにできる
3.摩耗しにくい
4.口臭の原因とはならない

短所
1.笑ったときに「ギラリ」と光り見た目が悪い
2.技工作業が入るため最低2回の来院が必要
3.コストパフォーマンスが悪い
4..まれではあるが金属アレルギーがでることがある
5.歯医者の腕によってはたびたびはずれることがあり、放置しておくとますます虫歯が悪化する
6.かみ合わせが極端に高いままにしておくと顎関節症になることがある

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もちろん患者と話し合った上でどちらを選択するかを決めるのが重要なことです。
ただし私の判断基準としてはその患者様の清掃状態、口の中のメンテナンスを調べた上で数年後の虫歯になる頻度を考慮してどちらかを決めます。

とりあえず「笑ったときに見えなくて金属のインレー」が無難といえるでしょう。

レジン充填はよっぽど清掃状態がよく将来においてもあまり虫歯にならないと自信を持って推測できる患者様には行います。

清掃状態が悪い方に口中レジン充填ばかりしてあり数年後によりいっそう虫歯だらけになっている方が多数見受けられるのが現状です。

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2005年02月19日

冷温痛診断法


歯髄炎では歯牙の特定が困難である場合が多くあります。

左右の間違いはありませんが歯髄炎では上下、1〜2本隣在歯等すべての歯が痛くなる場合が多いからです。
特にレントゲン診断で特定できない場合は困ります。
そこで「歯根膜診断法」が効果をそうするのですが現時点で自発痛がない場合は使えません。

○解決法

痛みの大概は冷温痛です。
もちろん冷温痛診断は昔からありますが私の方法はもっと確定診断ができるちょっとした工夫がしてあります。

1.冷痛の場合は金属のコップに氷水、温痛の場合はラバーボールに熱湯を用意します。
2.あらかじめシリンジをその中に入れて温度を保ちます。
3.バキュームで吸引しながら隣在歯に当たらないように注意しすべての歯牙に1本づつかけていきます。
4.患者にそれぞれの疼痛の有無を訪ねます。

これでまったくレントゲン上にも出ない壊疽性歯髄炎に対しても歯牙の特定ができるのです。

また、歯根膜診断と併用しもう一度その温度のコッブでゆすいでもらい疼痛がなくなったこと確認するとさらに確定度が強まります。

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2005年02月10日

上の歯は痛くないけど下の抜歯は痛い

上の歯、特に親知らずの抜歯はあまり痛くないのが普通ですが下の歯は少なくともその日一日は結構きついことがあります。

どのくらい違うかというと痛みの比較は個人差で数値には置き換えられませんが
「10倍〜20倍下の方が痛い」
とおっしゃる方が多いようです。

理由としては上下の顎骨の緻密度の違いといえるでしょう。
上の顎骨は綿状の海綿骨なので炎症が閉じこめられることなく拡散しますが下の顎骨は骨が硬いため炎症が閉じこめられてしまい限局性の痛みが強く出るようです。

特に横になって生えているいる親知らずは上向きのものより数倍痛くて治癒も遅いのが通常です。
まれに1週間以上痛みが続くこともあります。

理由としてはやはり骨を削ったりすることによる組織への侵襲が大きいためだと思われます。

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