2007年07月26日

生活歯髄切断法

生活歯髄切断法
 根尖未完成永久歯の抜髄による自己吸収を防ぐには歯髄炎になるまで虫歯を放置しないのは当たり前としてもなってしまったら歯冠部のみ神経を取り、根の部分の神経は活かして水酸化カルシウムの粉末で封鎖する生活歯髄切断法が有効です。

 その後、その部分が歯根部分の栄養補給により石灰化して身体のカルシウムにより閉鎖するのを期待します。
 成人になったらもう一度根管治療を行う必要性がありますが自己吸収という最悪の事態を避けることができます。
※写真は9歳の女児

歯内療法
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2007年07月23日

自己吸収

自己吸収の歯
 歯髄腔がどんどん太くなってしまう原因不明の内部吸収とは異なり虫歯でもないのに歯根がどんどん溶けて細くなってしまう場合があります。
このような例ではいくつかの症例で共通の原因があります。

経験上このような歯は萌出して数年後、6〜15歳の根尖が未成熟で閉鎖していないような幼弱永久歯の抜髄した歯に限るようです。
根尖嚢胞ができてもいないのですが異物と認識され、吸収され続けているのでいずれ抜歯となってしまうことでしょう。
予防法としては幼弱永久歯への基本的な治療法である「生活歯髄切断」が有効と言えるでしょう。
これは根尖まで神経を抜髄するのではなく、歯冠部分の神経だけを除去し切断面は水酸化カルシウムで石灰化させて根管の部分の神経は残すという方法です。
(成人になってからもう一度根尖まで抜髄します。)
炎症の深度によっては成功率が高くはないのですが現状では他に方法はないようです。

歯内療法
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2004年10月20日

歯根膜診断

歯の痛みは左右上下と主に四つの部位で分けられると思われます。
初診で患者さんがいらした場合にはまず初診時でその痛みを取ることが今後の治療における信頼を得る最大の方法と言えましょう。

ところが痛みを取るための診断ほど難しいものはありません。ここでは僕が通常臨床で行っている歯髄炎における診断、つまり歯牙28本のうちどの歯が歯髄炎を起こしているかを見分ける効果的な方法を公開いたします。
まず最初に最初に述べたように左右上下を患者さん自身に問います。
ここで重要なのは左右は自己診断できても上下は自信では判らないということです。
解剖学的にもそのことはご理解できると思われます。
ましてや急性の歯髄炎は放散性のものなので顔面半分がすべて痛くてどうしようもないという常態だと思われます。
ましてや顔面半分の歯牙14本すべてがレントゲン上で歯髄炎の疑いがあるときはどうしたらよいのでしょうか。
私は問診によってある程度予測を付けた上でその歯牙一本に歯根膜麻酔を施します。
他の歯牙に漏れないように慎重にその歯牙だけに麻酔が行き渡るように麻酔します。
もしも他の歯牙にその麻酔が浸透してしまっては診断が困難になるからです。
このときよくあるピストル型の歯根膜麻酔装置を使用すると容易に出来るのですが、術後に歯根膜炎を起こす可能性が非常に多くなるので手指圧でやらなければいけません。
その歯根膜麻酔がうまくいって現症状の自発痛が消滅したらしめたものです。そのまま抜髄処置に移ればよいだけです。
これは歯髄炎に限らずどの歯牙が痛みを伴っているのか診断する上で非常に有効な診断法だと思われます。

歯内療法
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