2007年05月02日

妊娠性エプーリス(腫瘤)

妊娠性エプーリス(腫瘤)
 妊娠中は口腔内が不潔になりやすく、歯を失いやすい口腔内環境にあります。
これは妊娠中はホルモンのバランスが通常時とは違い、交感神経が抑えられることにより唾液が抑制され、つわりなどで歯ブラシを口の中に入れるのがつらくなることによるものです。

 ほとんどは妊娠性歯肉炎による歯肉の炎症ですが写真(妊娠5ヶ月)のように非常に良い清掃状態にもかかわらず歯肉の腫れができる場合があります。妊娠性エプーリスと呼ばれるもので出血しやすいので優しくブラッシングしてください。
出産と共に消失いたします。
検索用:妊娠、歯茎の腫れ

歯周病
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2006年03月08日

歯石除去の料金

歯石除去の料金
 歯石除去だけで2千円以上取られたというご不満があります。

例えばよくある全くの初診で2回ほどで終わる(中程度の歯石沈着)歯石除去の一般的な料金は

1回目(初診日)

・初診料 180点(アドバイスなどを記入の文書を作成してお渡しするかかりつけ初診料の場合274点)
・歯槽膿漏の検査のためのパノラマレントゲン 317点(デジタルの場合は400点、撮らない場合もある)
・基本歯周基本検査(主に歯周ポケット測定) 200点
・衛生士実地指導料(衛生士による口腔内の状況やブラッシング指導) 80点
・基本歯周指導料(同じく歯槽膿漏に対する日常の指導) 110点
・1/6ブロックの歯石除去 60点
合計947点=3割負担で2840円

2回目(2日目)

・再診料 38点(かかりつけ再診料は45点)
・(前回の歯石除去を効果的にする)口腔内洗浄・消毒 10点
・残りの歯石除去(5/6ブロック) 220点
合計268点=3割負担で800円ということとなります。

ただし、月をまたがったり処置内容によって変わってきますのでご了承願います。

歯周病
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2006年02月16日

歯石除去

shiseki01-thumb.jpg shiseki02-thumb.jpg

「下の前歯が欠けてしまった」とあわてる方がいらっしゃいます。

それはそれはと口腔内を拝見すると歯が欠けたのではなく不潔にしているために多量に貯まった歯石が何かの拍子ではげ落ちた場合がよくあります。

歯石は歯垢の中の細菌自身や細菌の排泄物中のリン酸と唾液中のカルシウムとが化学結合しリン酸カルシウムとなり堅く石灰化したものです。

理論では24時間以内にすべての歯垢を取り除くことを保てば歯石は生じないこととなっていますが実際は難しく多くの方の下顎の前歯部の裏には清潔にしている方でもわずかながらも付着してしまいます。

これが付着して1年ほどであれば白い色で簡単にとれますが長年付着していると歯肉溝からの出血する血液と混じり黒くなり超音波スケーラでも容易に除去しがたいほどの堅さとなります。

除去した歯石を触ってみるとちょうど砂鉄のような感じです。

ここまでくると1回の除石ではとても対応できず歯石除去だけで数回の来院が必要となります。
しかし、歯石を取るだけでどうしてそんなに通院が必要か?との不満の原因でもあります。

付きやすさは個人差が激しいもので全く付いていない方も時たまいらっしゃいますが大概の場合歯石のつきにくい方であっても最低年に1回の歯石除去は必要でしょう。

歯周病
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2005年12月08日

壊疽性歯肉炎

壊疽性歯肉炎
 壊疽(えそ)性歯肉炎は年に2〜3例のあまりない症例ですが、お盆休みや年末年始の最中のほっとしたときに集中する傾向があるようです。

 
壊疽とは口腔内細菌に感染することによって壊死を起こすことで短期間のうちに歯肉がはがれて溶けてけていきます。

症状としては
1.歯肉全体の激しい自発痛
2.歯肉の色が真っ赤で歯ブラシ時以外の出血
3.激しい口臭

原因は
1.極度のストレス
2.虫歯、智歯周囲炎を放置して口腔内環境が極端に悪くなっている
3.身体の抵抗力が極端に落ちていて口の中の常在菌に負けている

処置は
1.抗生物質の軟膏の塗布と投与
2.バランスの良い食事を心がける
3.ストレスを取り、栄養ドリンクや栄養剤を服用

などで治癒します。
激しい口臭を指摘された場合はすぐに歯科医院に直行です。

歯周病
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2005年10月24日

睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群
昨年の4月から睡眠時無呼吸症候群治療用マウスピースが保険で適用となりました。

材質は透明レジンで自分ではずせて寝ている間は上下の歯を固定するという本来あり得ないバランスが難しかったのですがオーバージェット、オーバーバイト(前歯のかみ合わせが深く上顎が前方に出ている。側面観がバードフェイス、鳥傍)ともに標準よりも強かったので効果的といえました。

下顎を前方に約8ミリほど出し、切端咬合として口腔内のスペースを増し、舌根の沈下を抑えていびきを防ぐという理屈です。

3ヶ月ほど使わなくては本来の効果が出ないのですが1週間装着後の感想としては家族からいびきがかなり減ったという良い評価を得ました。
朝起きると無意識のうちにはずしてしまっていたということが多かったようですが、今後はこの位の違和感だったら装着できるだろうとの感想でした。

歯周病
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2005年10月11日

歯ぎしり防止装置

歯ぎしり防止装置01 歯ぎしり防止装置02
家族が歯ぎしりを理由で一緒に寝られないとの悩みで来院した例です。

咬合挙上副子タイプのもので透明レジンで作成しました。
上の歯にパチッとはまり込み固定し、下の歯の圧痕が少しつく程度で上下の歯がある程度自由に動き克つ咬んだときには固定する方式としました。

1週間装着した後の感想をお聞きしたところ違和感もなく非常に良好で満足しているとのことでした。

実は私自身も歯ぎしりがありかつて試したことがあるのですが歯ぎしりが出来ないことがストレスを生み、(歯ぎしり自体ストレスを起因とする)はずしてしてしまった経験があったためあまり積極的に薦めていなかったのですが適応を選べば良好な結果が出るようです。

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2005年09月03日

超音波スケーラによる歯石除去

通常の歯石除去の実際です。

超音波スケーラは微動に振動する金属製のチップで歯石に当てることによって大ざっぱに歯石を砕き、水で洗い流していきます。

その後、手用スケーラという刃物で丁寧に歯根面の細かい歯石を手で取り除き、仕上げにスケーリングパスタという研磨剤でで歯面をツルツルな滑面に仕上げます。

個人差はありますが一回あたり20〜30分ほどかかるのが普通で資格のある歯科衛生士かDr.でなければ行ってはいけない行為です。

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2005年08月22日

ドライマウス(口腔乾燥症)

唾液が少なくて口の中が乾燥している環境ですと虫歯や歯槽膿漏になりやすくなります。

なぜかというとどちらにも共通する原因の歯垢は唾液によって洗浄され口の中を清潔に保ち、常在菌のバランスを取っているのからです。
ドライマウスには様々な理由に起因します。

1.交感神経と副交感神経とのバランスが崩れ、副交感神経の方が勝ってしまう自律神経失調症。
2.睡眠薬や精神安定剤の服用による副作用で上記の理由により唾液が減少する。
3.更年期障害やストレスによるもの(理由はやはり1.)
4.口呼吸によるもの。

等が主な原因といえます。

特に睡眠薬や精神安定剤の副作用はあまり知られていないのですが強弱はあるものの耳下腺から分泌される漿液性のさらさらとした唾液が止まってしまい顎下腺、舌下腺の粘液性の唾液しかでなくなりネトッとした唾液となりますので本来の唾液による歯垢の洗浄が逆に歯垢を歯や歯肉に固着させより虫歯や歯槽膿漏を促進してしまいます。

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2005年03月15日

最近下の前歯の歯並びが悪くなってきた

「若いころは歯並びが自慢だったのに最近歳とともに下の歯並びが悪くなってきたのは歯周病のせいでしょうか?」

日常診療室で多く聞かれる質問です。

もちろん虫歯も無くブラッシングには人一倍気を使っている方ですので歯肉炎も歯周病も一見ありません。
ではどうして歯並びが悪くなってきたのでしょうか?

隙間の無い歯並びの方は年齢を重ねるにしたがって
「近心移動」します。
近心移動とは左右の歯の列が前方に押しやられることをいい、結果として行き場の無くなった前歯がお互いに押し競饅頭をすることによって前後に移動し歯並びが「がたがた」になってくるのです。

解決法としては矯正歯科で保定装置をつけることか差し歯で連結して動かないようにするかです。
でもそこまでしたくないですよね?

諸説があると思われますが一番の原因はやはり歯周病でしょう。
ブラッシング時に下の前歯の裏側を「かきだし法」で丁寧に磨いてやることである程度は予防できると考えられます。

ただし、この近心移動は誰でもあるともいえるし原因不明の場合もあるので歯をしっかり磨いていれば大丈夫とは言い切れないのが本音です。

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2004年12月23日

歯は咬まないこと?

最近の患者さんを診ていて咬み締めが激しい方が多いのに今更ながら感じられます。

この「咬み締め」とは食事時以外の日常において上下の歯を「きりきり」と摺り合わせたりぐっと咬み込んでいる時間が非常に長いことを言います。

確かに思いものを持ち上げるときや何かに集中しているときなどは無意識のうちに食いしばることは誰でも覚えがあることだとは思います。
ただし、ボーとしていたりしているときなどにおいては決して上下の歯は当たってはいけないのですが、悪習癖で力任せに咬んでいるのです。
これはストレスの発散という意味では有効な方法なのですが歯にとってはたまったものではありません。

この結果として必要以上の力が長時間はに加わることによって本来細菌によって誘発されるとしている歯槽膿漏と同じ歯槽骨の吸収ということになります。
ひどい場合ですとこの咬み締めが原因で20代にもかかわらず正常に比べて半分ほど歯槽骨が溶けているケースがあります。
それならば咬まないように誘導すればいいじゃないかということなのですが一度身に付いた習慣はなかなか思うように改善できないのです。
しかしそんなことをいっているうちに歯槽骨はどんどん溶けだしてしまいます。

ケースによっては歯科医院において歯同士を連結させて咬む力を他の歯に分散させる方法。
日常出来る対策としては柔らかいタイプのマウスピースを付ける、腕時計に10分ごとにアラームをなるように設定してなったときに意識的に咬むのを辞める等方法があります。

思い当たる方はぜひ実践してみてください

歯周病
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