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永久歯は萌出する際に進行方向の乳歯や骨を溶かす破骨細胞を歯冠から出しながら出てきます。
ところがまれに骨だけではなく仲間の永久歯を判別できずに溶かしてしまうことがあります。
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写真は前にある7番の根を吸収してしまうことによって7番の歯髄炎を起こしてしまった例です。
通常は親知らずを抜歯して歯髄炎の治療を行うのですがこんなに歯根方向を吸収してしまっている場合はそうもいきません。
将来どうしようもなくなったら親知らずを7番に自家移植することを考えて親知らずの抜歯を見送った例です。
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検索用:智歯の歯根吸収
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あまり無い例ですが将来において上下の親不知が咬む事が予想され抜く必要がない場合に限って一時的な智歯周囲炎(歯肉の炎症)で歯垢の隠れ家となっている歯肉弁だけを除去することがあります。
この歯肉の炎症は大概の場合上の親不知に挟まれて痛みを生ずる場合が多いのでほんの少しだけ電気メスでベロ状の歯肉を除去することで容易に解決します。
ただし親不知は後年、虫歯になったり歯肉の炎症を繰り返すことが多いので一時的処置だという考えとも言えます。
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横になった親知らずの抜歯症例です。
簡単なものは歯冠と歯根部とを2分割して抜きますが
この例のように2根の場合は
3分割にすることもあります。
photo:歯冠部のみ分割抜歯した状態
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photo:歯根部を上下、2分割にする
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photo:まず上の歯根部を抜歯する
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photo:次に下の歯根部を抜歯する
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photo:抜歯完了

掲示板からです。
Q:くだらない質問かと思われるかもしれませんが、どうしても。
半年ほど前に、親知らず(下)の虫歯を発見し、近くの歯医者に行ったところ、だいぶ難しい生え方をしているらしく、口腔外科を紹介されました。
しかし、忙しいのと恐怖(こちらが主な理由)で行くことができず、今も放置した状態です。
先日、友人がやはり下の親知らずを抜き、「人生で一番痛かった」などと言っておりました。
思い切って抜いてしまったほうが精神的にもすっきりするとは思うのですが、どうしても勇気が出ません。
毎日のように情報収集した結果、こちらなら大丈夫かもしれないと思い、書き込みさせていただきました。
そちらでは、どのような症例でも抜いていただくことができるのでしょうか?口腔外科に行くのが怖いもので・・・
あと、その場合費用はどのくらいかかるのでしょうか?前述の友人は7万円と言っておりました。
もうひとつお聞きしたいことがありまして、同じ時期に「今は削るほどではないけれど、虫歯がある」と言われ、それも放置しています。半年経ってしまったのでさすがに治療しなければいけないと思いつつも、日常で特に痛みがないことをいいことに歯医者に行けないでいます。
どちらにしろ、早く治療するのにこしたことはないとは頭ではわかってはいるのですが、どうしても恐怖が先立ってしまい、一歩を踏み出すことができません。実は以前にネット予約をしたのですが、やはり勇気が出ずキャンセルしてしまいました。
長々とすみませんが少しでも恐怖を取り除きたく、書き込ませていただきました。
今まで行った歯医者では怖いということを事前に伝える術がなかったので。
どうか、よろしくお願いいたします
A:ご質問の件はおそらく水平埋伏智歯といい難抜歯のさらに難しいものです。
さらにその歯牙のしたには下歯槽神経という太い神経と血管が走っており傷を付けてはなりません。
そのため抜歯において慎重にならざるを得ないのです。
しかし、当院では週に4〜5人の方の水平埋伏知歯を抜歯しておりますし、抜く必要性のある水平埋伏智歯はすべて抜歯しております。
虫歯が発見できるということは骨の中だけにとどまっておらず少しだけでも口腔内に出ているはずですのでおそらく大丈夫でしょう。
費用の方ですが外来では7万円とはちょっと考えられない額ですね。おそらく入院して抜歯したのでしょう。
初診時はレントゲン診断だけで2回目に十分お時間をいただいた上で抜歯となりますが保険の適用内ですので2回分で5〜6千円ほどとなると思われます。
恐怖感は誰でもお持ちのことですので初回の診察で十分コミュニケーションがとることが出来るように努めますのでご安心ください。
私が診療でよくおこなう行為ですのでご紹介いたします。
下の親知らずが痛い場合の智歯周囲炎で、堅い下の歯の上に被さった歯肉が上の親知らずとの間に挟まれて咬むたびに炎症を助長するということがよくあります。
そのため説明を十分におこない了解を得た上で上の親知らずを抜歯します。
前述したように比較的上の抜歯後の疼痛は軽いので下の痛みもほとんど無くなるのです。
他に理由としては、初診当日から下の親知らずを抜いてしまうとその日一日は結構つらい思いをします。
そのため「もうは医者なんか行きたくない」となり他の大きな虫歯の治療機会を逃すこととなります。
決して間違って上を抜くわけではありませんのでご理解願います。
上の歯、特に親知らずの抜歯はあまり痛くないのが普通ですが下の歯は少なくともその日一日は結構きついことがあります。
どのくらい違うかというと痛みの比較は個人差で数値には置き換えられませんが
「10倍〜20倍下の方が痛い」
とおっしゃる方が多いようです。
理由としては上下の顎骨の緻密度の違いといえるでしょう。
上の顎骨は綿状の海綿骨なので炎症が閉じこめられることなく拡散しますが下の顎骨は骨が硬いため炎症が閉じこめられてしまい限局性の痛みが強く出るようです。
特に横になって生えているいる親知らずは上向きのものより数倍痛くて治癒も遅いのが通常です。
まれに1週間以上痛みが続くこともあります。
理由としてはやはり骨を削ったりすることによる組織への侵襲が大きいためだと思われます。
上顎の親知らずのせいでいろいろな病状が出ることがあります。
今回の例は下顎の親知らずが無く上顎の親知らずが極端に延びてしまい下顎の歯槽骨の神経(下歯槽神経)を圧迫している例です。
症状としては
1.下顎のオトガイ部(下唇の部分)に時たましびれがある
2.頸部リンパ節がいつも腫脹している
3.顔面片側がいつも重たい
その方は耳鼻咽喉科で蓄膿症と診断され抗生物質の投与を受けておられました。
主訴は反対側の根尖性歯槽膿漏だったのですがそこを治療後に改めてパノラマレントゲン写真を診断したところ上顎の智歯のために下顎の下歯槽神経が圧迫され当たっているところだけがなんと本来の太さの3分の1まで狭搾していました。
そこで早速抜歯したところ上記の症状がすべて無くなり全身の体のだるささえも消失しました。
あまり例のないことですがこのようなこともあり得ますので大事に取ってある親知らずにもご注意願います。
親不知は2本の大臼歯のさらに後ろに位置しています。
この親不知が時として体調の悪いとき(風邪をひいたり)にうずき出し、つばを呑みこんだときに痛かったり、口をあけられなくなったりすることが良くあります。
でもなぜ生まれながらにあるからだの一部分にもかかわらずそんな悪さばかりするのでしょうか?
その理由は親知らずが持って生まれた中途半端な性質によるものなのです。
1.退化傾向の組織である。
例をあげると盲腸や人間が猿だった頃必用だった「しっぽ」のようなもので人の歴史において過去には必用だったのです。
ところが、現代のようなやわらかな食生活習慣においては不必要となってしまいました。
2.現代人はあごが小さくなっている。
本来親不知を含めて32本の歯が噛んで働いてくれるのが理想なのですが、硬い食べ物をすり潰す必要の無い現代人にとって第3番番目の大臼歯は必要なくなってしまいました。
柔らかい食習慣ため、あごはドンドン小さくなってきているのです。そこで最後の位置にある親不知は押しやられてとんでもない方向に向いていることが良くあります。
3.すぐに虫歯になってしまい、口臭の原因となる。
どんなに歯がよい方でも親不知だけは食べ物が溜まるところにあるせいと、磨きにくいためすぐに虫歯になってしまいます。それが前のほうの歯に波及してほかの歯まで虫歯にしてしまいます。当然口臭が発生します。
※最良の治療法は抜歯
残念ながら最良の治療法は「歯を抜く」事です。
歯を抜くと聞いて、「怖い」と思うのは当然です。
なにせからだの一部分を亡くすのですから。人によっては「臓器提供」という言葉を思い出す方もいるほどですから、大変な恐怖には違いありません。(私自身もそうでした)しかし、痛いのは当日と、長引いても2〜3日ほどです。思いきって要らない親不知とは決別することをお勧め致します。