2006年05月29日

パッチテスト

金属アレルギー
 ピアスの穴を空けた部分が赤くなったり荒れたりしてご本人は金属アレルギー体質だと思いこんでいる方が多数いらっしゃいます。しかし大概の場合はアレルギー頻度の高いニッケルやクロムなど卑金属での反応で、歯科材料としてそんなに多くは使われてはいません。

 しかし中には真性の金属アレルギーをお持ちの方がいらっしゃいます。

 実は歯科治療をすると口の中には様々の種類の金属が混在しています。

 ただし、あまり知られていないことですが、本当の金属アレルギーであれば接触範囲以外に手やふととも、足の裏などに湿疹や水虫状の皮膚のはがれ等が生じます。

 そこでご心配の方は是非ともお近くの皮膚科で金属アレルギーの確定診断であるパッチテストをすることをお勧めいたします。
 パッチテストとは各種の金属イオンを絆創膏で背中に貼り付けてかゆみや発赤するかどうかを48時間後、72時間後、一週間後と観察してどの金属に対してアレルギーがあるかを調べるものでストレスを与えることはないでしょう。
(ところが残念なことにパッチテストキットが高額で診療所では皮膚科でさえも用意しているところが少ないのが現状です。)

pachtest

 この患者さんは当院からすぐ近くの川崎市立多摩病院の皮膚科に紹介したところ歯科保険診療で頻繁に用いられるプラチナ(白金)やパラジウムに対してアレルギー反応がありました。
 また、先日は別の方ですが向ヶ丘クリニックの検査で生体親和性の高いと言われているゴールド(金)ですら反応する方もいらっしゃいました。

 幸い今回の場合、歯科治療に関してはブリッジなどの金属を使う補綴物を必要としなかったのでレジン充填(非金属の樹脂)のみで虫歯の処置が可能でした。

 金属アレルギーの方は今後抜歯などによってブリッジや入れ歯にならないよう細心の注意(プラークコントロール)が必要でしょう。

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2006年05月26日

日経BPブログ・オン・マーケティング掲載

blogonmarket03
 シックスアパートのHPに紹介されている各企業のブログが一冊の本にまとめられ6月5日に発刊されます。
 私のブログに対する考えも6頁にわたって詳細、克つ簡潔にまとめられており編集者の技量の高さに感心させられました。

 掲載されているのは第6章の「中小企業・個人事業ブログ〜広く顧客にアプローチしたい」で

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この章でまず紹介するのは、歯科医院のブログです。神奈川県川崎市で開業する「一伸歯科医院」では、ブログを利用して積極的に診療情報を発信しています。現在、歯科医院の競争は激しく、患者は患者はインターネットを使用して医院に関する情報を集めています。そんな中、一伸歯科医院のブログでは、症状や治療法を解説するページが充実しており、閲覧者の質問にもていねいに答えています。このような情報発信に積み重ねから信頼を獲得した結果、初診患者の9割がブログを見てから来院するという状況になりました。
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blogonmarket01
 とさすがにそこまで全く初診がいなかったわけではないのでブログだけ取り上げられているところが引っかかりますが全体的には良くまとめられています。
ご興味のある方は是非ともご購入ください。(1,500yen)

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2006年05月25日

前歯の難崩出歯

前歯の難崩出歯01
 6歳前後のお子様で上の乳中切歯が抜けたのに半年経っても一年経っても歯抜けの状態でなかなか永久中切歯が出てこない場合があります。

 これは本来、乳歯の歯根や出口の皮膚を破骨細胞によって溶かしていく機構が貧弱で表面の歯茎が足の裏のように繊維質で角質化している場合に起こります。

 このような場合は歯列不正の原因となりやすいのでちょっとだけ電気メスで表面を切って誘導路を作ることで容易に崩出してきます。

 お子様の前歯がなかなか出てこない、あるいは片方は出てきているのに反対側はいくら待っても出てこないというご心配の親御さんは、歯科医院でX線診断により後継永久歯の存在を確認した上で表面を軽く切開してもらうと良いでしょう。

前歯の難崩出歯02
切開直後

前歯の難崩出歯03
一週間後

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2006年05月21日

正中過剰歯(1)

正中過剰歯01
 成人でもレントゲンを撮影してみると中切歯の根本に過剰歯がありご本人が驚かれる事がありますが、一生出てこない場合が多いので正中離開の原因になっていない限りは抜歯しません。

この5歳の男の子は乳歯が抜けて永久歯が出てきたと思ったところ、出てきた永久歯が尖っていて来院しました。

先に埋伏過剰歯が出てきたケースで、この過剰歯が原因で後から来る永久歯が別の方向に出てくる可能性があるためレントゲンで後継永久歯の存在を確認した上抜歯しました。

歯がない時期が通常よりは長いものの永久歯が正常に生えてくることでしょう。

正中過剰歯02
抜去過剰歯

正中過剰歯03
抜歯後

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2006年05月15日

治療の必要のない着色

mushiba01
 左の例のように茶渋などで治療の必要のない裂溝の着色があります。

 たまに鏡を見て皺の中に黒いラインが見えたためこれは大変と駆け込んできますが実際のところ放置していてもかまいません。
むしろ白い虫歯は進行が非常に早く黒や茶色だったりしないので注意が必要でしょう。

 もっとも逆に上辺だけでは全く見えない虫歯が実はかなり深く進行している例の方が多いので自分で判断せずにかかりつけの歯科医院で一年に一度くらいは定期的に検診すべきでしょう。

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