2004年10月20日

歯根膜診断

歯の痛みは左右上下と主に四つの部位で分けられると思われます。
初診で患者さんがいらした場合にはまず初診時でその痛みを取ることが今後の治療における信頼を得る最大の方法と言えましょう。

ところが痛みを取るための診断ほど難しいものはありません。ここでは僕が通常臨床で行っている歯髄炎における診断、つまり歯牙28本のうちどの歯が歯髄炎を起こしているかを見分ける効果的な方法を公開いたします。
まず最初に最初に述べたように左右上下を患者さん自身に問います。
ここで重要なのは左右は自己診断できても上下は自信では判らないということです。
解剖学的にもそのことはご理解できると思われます。
ましてや急性の歯髄炎は放散性のものなので顔面半分がすべて痛くてどうしようもないという常態だと思われます。
ましてや顔面半分の歯牙14本すべてがレントゲン上で歯髄炎の疑いがあるときはどうしたらよいのでしょうか。
私は問診によってある程度予測を付けた上でその歯牙一本に歯根膜麻酔を施します。
他の歯牙に漏れないように慎重にその歯牙だけに麻酔が行き渡るように麻酔します。
もしも他の歯牙にその麻酔が浸透してしまっては診断が困難になるからです。
このときよくあるピストル型の歯根膜麻酔装置を使用すると容易に出来るのですが、術後に歯根膜炎を起こす可能性が非常に多くなるので手指圧でやらなければいけません。
その歯根膜麻酔がうまくいって現症状の自発痛が消滅したらしめたものです。そのまま抜髄処置に移ればよいだけです。
これは歯髄炎に限らずどの歯牙が痛みを伴っているのか診断する上で非常に有効な診断法だと思われます。

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