2004年10月19日

歯性上顎洞炎(しせいじょうがくどうえん)

症例です。
歯性上顎洞炎とは歯の病気が原因となるいわゆる蓄膿症です。

「歯が原因で蓄膿症になるって?」と驚かれるのは無理はないと思います。
通常の蓄膿症の原因は鼻の炎症などから移行するのがふつうだと思われます。
頻度は少ないのですが、根尖性歯周炎、つまり過度の虫歯からも蓄膿症になるのです。
先日の20代の患者さんは上顎の7番(上あごの一番奥の歯)が動揺、挺出していたのでかみ合わせを低くし、6番(その手前の歯)の根尖相当部を切開して排膿させました。
その翌週にレントゲン上であまりにも病巣が大きいので(ウズラ卵大)結局抜歯することとなりました。
抜歯してみると驚くほどの膿がどんどん流れ出てきます。
目の下、歯の上の空洞に(上顎洞)膿があふれていました。
このままでは大きな穴が空きっぱなしになってしまい食べかすが入ってとんでもないことになるので抗生物質とガードプレートというプラスチック製のふたをして耳鼻咽喉科への受診を勧めました。
それでも経験上1ヶ月は穴がふさがらないことと思われます。
長年にわたって腫れたり退いたりを繰り返している根っこだけの歯を持っている方はご注意下さい。

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