歯根破折
 将来歯が割れて抜かなくてはいけなくなることを危惧するからです。
臼歯の場合、6番の大臼歯は上下とも約60キロもの咬合圧がかかります。


 神経を取ってしまった歯は堅く、もろくなるので取らない方が良いのですが歯髄炎になってしまった場合は仕方がありませんので抜髄となります。
その後、「詰め物ですますか、全部被せるべきか」で歯科医師は悩みます。
なぜなら外側性のため力の関係で割れにくくなるのはよいのですが全部被せてしまうと保険の範囲では審美性が極端に悪くなるからです。
しかし、審美性に(患者受け)にこだわりすぎてインレータイプの詰め物にしてしまうと内側性のため薄い部分なら良いのですが歯根部分が数年後に割れてしまい抜歯となるケースも多々あります。
診断材料は残った歯質の量や性別、体格、噛みしめの習慣などですがある程度の臨床経験が必要と思われます。